先生、ずっと愛してる。
ガラ!!!




「席つけ−!」




やっぱ…愛しい人に毎日会えるっていいね。




それが、学校であっても…すごく幸せ。




「上原、号令」




「起立! 礼!」




「おはようございます」




「着席!」




智希は、何事もないように、私を「上原」と呼ぶ。




私は、普通にできてるかな…?




私の態度でバレたりしてないかな…?




今はバレるのが怖い…




「瀬名っち、明日も中田先生と校門に立ってて」




「何で? 当番制だから、明日は違う先生だよ」




「えぇ!! 他の先生じゃやる気でないよ。瀬名っちと中田先生がいい」




「おい! 何で俺は瀬名っちで、向こうは中田先生なんだよ? 俺も先生と呼べ」




「いいじゃん! フレンドリーな感じで」




「俺とお前らは、友達じゃないぞ」




朝から、複雑な心境で聞いていた。




私だって…みんなと混じって、同じ事言いたい…




でも…バレたら、どうしようって思いが働いちゃう…




「1限目の体育はグラウンドに集合だそうだ。遅れるなよ」




「そうだった! 1限目から中田先生に会えるんだった」




梨華ったら、上機嫌で着替えてるし…




グラウンドに行くと、なぜか智希もいた。




みんなキャーキャー言ってる。




何か…イライラする…
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