先生、ずっと愛してる。

もし…逆だったら…




智希が…他の女の人とキスしてる所を見たら…




私も…智希と同じ事を言うかもしれない…




それに…その相手の女の人に、私…何するか分からない…




でも…智希は…中田先生と同じ教師同士。




何もできないよね…




もし…智希と中田先生が教師じゃなかったら…




どうなってたかな…？




「智希…ゴメンね…」




涙が止まらないよ…




「彩音が謝る事ない…悪いのは俺だから…中田が全部悪いわけじゃないんだ…彩音は俺のモンだって堂々と言えないから…」




智希…




自分を責めないで…




そんな事言うんだったら…




中田先生とああいう事になったのは、私に隙があったっていう事だよ…




私だって悪いんだから…




でも…智希は何も言わない…




その優しさが…今は痛い…




「大丈夫！２人で乗り越えような！」




「うん…」




それから…智希は私のおでこにキスをしてくれた…




「俺は、どんな事があっても…彩音を愛してる…俺にはもう…一生、彩音だけだから…」




「私も…」




それだけ言うので精一杯だった…




智希…




こんなにも愛してくれてありがとう…




私も…もう一生…智希以外、考えられないよ…