先生、ずっと愛してる。

「中田に会うのは嫌だろうけど…明日は学校に出て来いよ」




そうだった…




明日から、文化祭と体育祭の準備で、嫌でも中田先生に会わないといけないんだった…




準備って言っても…まだ各クラスで担任との話し合いだけだけど…




絶対に来るはず…




だって…教室には、私と智希しかいないんだから…




「俺がついてるから心配すんな」




私…自分だけが１番傷ついてる顔してるけど…




本当に１番傷ついてるのは…




智希なのかもしれない…




それから『おやすみ』を言って、智希は帰っていった。




あ〜…明日、学校…行きたくないなぁ…




智希に会えるのはうれしいんだけど…




中田先生に会いたくない…




一体、どんな顔して会えっていうの？




次の日、予定の時間より早く行ったのに、すでに智希が来ていた。




「おはよう、早いね」




「智希こそ…」




「あ〜俺？朝早くに目が覚めちゃって…」




嘘ばっかり…




朝は超がつくぐらい苦手なくせに…




きっと…眠れなかったんだろうね…




私に心配かけると思って言わないんだと思う…




「じゃあ、ちょっと早いけど始めよっか？早く始めて早く終わらせて、その後…どっか行こっか？」




「うん！！」




うれしすぎて、顔がニヤけちゃうよ…