先生、ずっと愛してる。
「おー、お二人お揃いで…ただでさえ暑いのに、ますます暑くなるよ」




何…? 嫌み…?




本当に会いたくなかったのに…




中田先生に絡むと、智希と気まずくなるんだよね…




今だって…完全に気まずさがなくなったわけじゃない…




お互い、気を使ってる…




「何だよ?何か用か?」




「お前じゃなくて、用があるのは彩音ちゃんの方」




そう言ったかと思ったら私に向かって近付いてきた。




「何ですか?」




あきらかに、先生に対する態度じゃないけど…




この人の事…先生とは思えない…




「冷たいなぁ…昨日、キスした仲じゃん。案外、嫌そうでもなかったしね」




何言ってるの?この人…




「私…唇、死ぬ程洗いましたから」




思い出したくもないのに…




何でまた、思い出させるの?




「だったら、またキスしよっか?」




「はぁ!!??」




マジで殴りたい…




何で、こんな人が先生やってんのか分からない…




「もう、いい加減にしろよ!!」




それまで、黙って聞いていた智希も…我慢の限界だったみたい…




「今度、そんな事したら…マジでぶん殴るからな」




「教師が天職ですみたいな顔してる、お前にそんな事できんのかよ?」
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