先生、ずっと愛してる。
「おごちそうさまでした」




「おいしかった?」




「すっごく!!」




「よかった…」




料理もおいしかったけど、智希と一緒に食べれたから、もっとおいしかったんだ。




「どうしよっか?これから…帰るには、まだ時間あるし。どっか行こうか?」




私…心の中で決めてきたんだ。




誕生日にロストバージンしようって…




智希に、私の初めて…あげようって…




「………ホテルでも…いいよ」




「えっ…?」




「ラブホでも…いいよ」




2人の間に、沈黙が流れる。




街の中のいろんな音が重なり合い、BGMみたいに奏でる。




「俺は…彩音の初めては、ちゃんとした所で抱きたい」




意外な答えだった…。




私って…本当に愛されてるね。




私が思っている以上に…。




結局、それからプリクラを取りにデパートへ行って、また福岡に仕事の続きをしに帰って行った。




あっという間だったけど、すごく幸せだった。




帰り際に、つけてくれたネックレスが胸元で光ってる。




一生、大事にしよう。




このプリクラも。




まさか、チュープリ撮ってくれるとは、思わなかったな。




本当に幸せそうな顔してるよ。2人とも…。




これで…2人の距離は縮まったと思ったんだ。
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