先生、ずっと愛してる。
智希が帰ってくる日…




電話がかかってきた。




『話しがある…』




今まで聞いた事ないような悲しい声で…。




何だか胸騒ぎがした…




帰る途中に、私の家に来てくれる事になった。




笑顔で会えると思ったのに、やっぱり智希は悲しい顔をしていた。




「遅くにゴメンな…」




「ううん…」




何か…こっちまで悲しくなってくる…




「何か…あったの?」




少しの沈黙の後、ようやく智希が口を開いた。




「一昨日、俺と別れた後…何してた?」




一昨日って…私の誕生日の日だよね?




「1人で家にいたけど…?」




……信じられない言葉が返ってきた。




「中田と…一緒だったんだろ?」




中田って…中田先生??




確かに送ってもらったけど…




何もされてないよ…?




「違うよ?途中で会って家まで送ってもらっただけだよ」




信じてないの??




「中田に抱かれたんだろ?お前の初めて…中田にあげたんだろ!!」




悲しかった…




智希にそんな風に思われてるなんて…




初めては…智希にあげるって約束したのに…




何で…そんな事言うの…?




怒りたいのは、こっちの方だよ…




「そんな事するわけないでしょ!!誰がそんな事言ってるの?」
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