先生、ずっと愛してる。
「すっごい疲れたけど…楽しかったな」




「うん…」




空を見ると、もうすぐオレンジ色で染まりそうだった。




この幸せな時間も終わりを告げようとしてる。




また明日から、忙しい日々が始まる。




今日のこの日を思い出す事が少なくなるくらいに…




文化祭が終わったら、すぐに体育祭。その次は修学旅行。




当日はすごく楽しいんだけど…それまでの準備期間が長い。




「明日からまた頑張ろうな」




それって…どういう意味?




室長として頑張れって事?




それとも…離れてる事を頑張ろうって事?




それから携帯のカメラで一緒に写真を撮った。




待受にしたいけど、さすがにそれはできない。




「これ見ながら頑張れそう」




智希が携帯を見ながら言った。




あと…どれくらい頑張ったらいい?




あと…どれくらい我慢したら、また一緒にいられるの?




「私は頑張れない…」




わがままを言ってみた。




抱きしめてくれたら、もう少し我慢するから…




お願い…抱きしめて…




「そんな顔すんなよ…」




智希は私のおでこに、そっとキスをした。




「これで頑張れる?」




「うん…」




「着替えよっか?あんまり長く着てたら、本当の結婚式の時の楽しみがなくなるだろ?なっ?」




涙が溢れた。




私…その言葉を胸に頑張るから…
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