先生、ずっと愛してる。
何で今頃…?




私がこの高校にいるって知ってるよね?




何とも思わないの?




いろんな想いが頭の中をグルグル回る。




ふと、智希を見るとパソコンとにらめっこしていた。




普通に仕事してるし…




そりゃそうだよね…




智希に話した事ないもんね。




「そういえば…忘れられない生徒がいるって言ってたんだよなぁ…」




ドキッ…




いちいち、反応しないでよ…私の心臓…




絶対に私の事じゃないから…




「何か…生徒と付き合ってるって噂が流れてなかった?そいつの事かな?」




智希の手が止まった…




明らかに、私の様子が変だって気付いてる…




バレたよね…




「そんな噂、聞いた事なかったよ」




梨華も振られて、そうとう困ってる顔してるよ。




「そう?でも去年も来てくれってお願いしたんだけどさ…どうしてもダメだって理由も教えてくれなかったんだぜ?ぜってぇ、訳ありだよ」




どうしよう…




今、会ってしまったら…




私…何を言うか分からない…




よりを戻すとか、そういうんじゃなくて…




言いたい事が山のようにある。




殴ってやりたい…




それぐらい…あまりにも傷が深い。




謙吾は必ず私に会いに来る…




何故だか、そう確信してしまった。
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