先生、ずっと愛してる。
先生の唇が離れる。




今の私…完璧に茹で蛸状態だよ…。




先生は澄ました顔して立ってる。




やっぱり…こういうの慣れてるのかな…。




「上原、知ってた? 先生って呼んでくれるの…お前だけだって」




そう…なの? どうしたんだろ…急に…。




「携帯番号やアドレス教えたのも生徒の中ではお前だけ…それに俺、彼女なんていないから」




いない?? 今…彼女なんていないって言ったよね??




「椎名にはキスされそうになっただけでしてないから」




してない…? よかった…。




「キス…したのもお前だけだから…」




それって…。 どういう意味??




キーンコーンカーンコーン。




チャイムが鳴った。




急にものすごい足音が聞こえる。




「彩音、大丈夫??」




息を切らして慌てて走ってきたんだ…。




梨華って本当に心配性だね…。




ドアも壊れそうな勢いだったよ。




「こら!廊下は走るな。それと保健室では静かに!」




梨華ったら先生の言葉もお構いなし。




「本当に大丈夫??何だったら早退しなよ」




「大丈夫だよ。それに傷が残ったら先生が責任とってくれるらしいから」




梨華は驚いた顔をしたが急にニヤニヤしだした。
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