先生、ずっと愛してる。
「終わったらまた来るから」




そうだよね…。




生徒は私だけじゃない…。




先生は私のモノじゃない…。




先生はみんなの先生。




そんなの言われなくても分かってる…。




でも…




私…先生の事…




独り占めしたいよ…。




どうか…




この気持ちが…




先生に届きますように…。




私は先生の服を離した。




「すぐ戻って来るから」




そう言って先生は保健室を出て行った。




はぁ〜…ため息しかでないよ…。




「恋する乙女は辛いねぇ…」




「梨華だって恋してんじゃん」




まぁ梨華の場合は彼氏にだけどね。




「私の場合は実ってるから恋じゃなくて愛だもん」




愛か…。今の私には愛の意味も分かんないよ…。




先生への恋が実る日なんてくるのかな…。




「先生ね…彼女いないんだって…」




「マジで!? チャンスじゃん!!告っちゃいなよ!」




「そんな勇気があったらとっくに告ってるよ」




だって担任だから嫌でもほぼ毎日会うのに…




フラれるのは目に見えてるから合わせる顔がないよ…。




ギクシャクするよりは先生と生徒でいた方がまだマシだよ…。
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