傷だらけの王子サマとお姫サマ
それに、おれじゃ母さんを明るく笑わせることができない。

ほら、見ろよ
「ありがとう。りく」
そう言ってたいすけって奴と幸せそうに笑ってる

「ちょっと、出かける」
そう言って、おれはここからも逃げる
また、走った

走って、走って、走った

気づいたら、よくレンとナツと遊んでいた草原に来ていた


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