幼なじみって何ですかっ!
キーンコーンカーンコーン⋯
「よし、じゃ後ろから解答用紙を集めて前に持ってこーい。」
あぁ、終わった。
色んな意味で、終わったー。
⋯あ、私 集めないと。
1番後ろの席だもんね。
私は はっ、として席を立つ。
そして、役割を終えてから 和樹の肩を揺らした。
「⋯かーずーき!起きろー。
テスト終わったよ。回収しろってー。」
和樹はいつも、テスト中に寝る。
そして、そんな和樹を「優しく」起こすのが、私の役目でもある。
「⋯さっさと起きんかい!!」
バシンッ
「っい゙!?」
⋯たまに 叩いて起こすけどね。
今回は背中に、パーで1発。
ひどい時は、頭をグーで殴ったりもする。
「おまっ、加減考えろよ!」
「いやいや、起こしてあげたんだから感謝してよ」
「感謝できるか!」
和樹は 背中をさすりながら、前に解答用紙を回収して 持っていく。
ブツブツ文句言わないでよ〜。
「⋯海玲。さっきの力加減、ワザとだろ。」
「⋯テヘペロ♡」
「そんなことしても可愛くねえからな!?」