鬼母
子供たちが、起きる前にドリップ珈琲を淹れて換気扇の下で煙草を一服する。
美和子は、子供たちが生まれてきて煙草を止めたいと常々思っているのだが、ニコチン依存症になると中々直ぐには辞められない。
実際、美和子は二度妊娠をし出産し母乳の間は禁煙したが乳離れすると超特急で煙草と酒を買いにいくのだ。一年以上吸っていないとゆうのに止められない、なんと禁酒禁煙中は毎晩夢の中の自分は酒を片手に煙草を旨そうにふかしてたそうだ。
幻覚をみるような、一種の禁断症状なのだろうか

塗り立ての赤い口紅が、煙草のフィルターに色写る

美和子の口から紫煙が上へ昇って消えて行く…。

小刻みに揺れ動き宙を浮く様は美和子の手元の震えを露にさせたーーーーーー。







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