心温【短編】完


「ねぇ!あなたって食事はするの?」


彼女はいつも唐突だ。


「ロボットに食事なんかいらないよ」


「でも、食べることは出来るのよね?」


「出来ないことはないけど…僕らに味覚はないから食事とはいえない。ただの作業だよ」


それならと彼女はにっこり笑いひとつの提案をした。


「これからは一緒に食事をしましょ!」


「僕の話聞いてた?僕にとっては作業でしかないんだよ?」

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