心温【短編】完
物音を感知した兵が複数やってきた。
彼らの戦闘力はすべて統一されている。一対一でやれば必ずどちらも壊れてしまう。彼の前に出てきたのは三体。
「この家から出ていけ!」
一体を相手にしていると後ろから他の二体が襲ってくる。彼の身体はあっという間にボロボロになっていった。
それでも彼は膝をつくことはなかった。片腕を壊され、目も半分見えない状態でも彼は戦い続けた。
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ガシャンと最後の一体が倒れるのと同時に彼も膝をつき、そのまま倒れ込んだ。
「…やっぱり三体相手はきつかったかな」