心温【短編】完


『心』がずっと欲しかった。君がそれを僕にくれた。


君は僕のとても大切な人だよ。


さっき心なんていらないなんて言ったけど君がくれたこの温かいものは僕の宝だ。


「ありがとう。来世で、また……あお、う…」


彼はゆっくりと目をつぶる。とても穏やかな顔で。


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