桜の龍~誠の元に集う者~
 化け物化け物化け物化け物化け物化け物化け物化け物化け物。
 歩「怖い!誰か、私をこの暗闇から助けて!」
 耳を塞いで助けを願った時、誰かが呼ぶ声に誘われて私の意識は浮上した。


 目が覚めると、総司・一・平助・山崎さんと土方さんが、心配そうな面持ちで私を見下ろしていた。
 歩「総司・一・平助・山崎さん、土方さん・・・。アレ、何で私は副長室で寝てるワケ?」
あろうことか私は、副長室兼土方さんの私室しかも土方さんの布団で眠っていた。
 総「良かった。気が付いた」
 一「副長が、歩の素性がバレるのを防ぐために、この部屋に寝かせたのだ」
 混乱しかけた私を落ち着かせる為か、一が事情を説明してくれた。
 歩「そう、だったんだ。土方さん、ありがとうございます」
 土「おぅ。新八辺りに騒がれても困るだろうから、今晩はこの部屋で養生しとけ」
 えっ、ということは土方さんと一緒?
 崎「せやな。副長の言葉に甘えて、今晩はここに居とき!」
医療方としての顔も持つ山崎さんにも言われ、しおしおと項垂れる他ない。
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