桜の龍~誠の元に集う者~
 源「霊気の・・・綻び?」
 山「何ですか、それは?」
 式神を従わせている以上、説明しない訳には行かないよね。
 歩「この京の都が、千年以上もの長きに渡り、この国の都である事は、ご存じですよね?」
 山「ええ」
 源「その事との関係は?」
 歩「千年前。この地にはとても強力な霊気に溢れている事を知った桓武天皇は、この地に都を移し、その頃から建てられている社寺仏閣や陰陽師達に命じて高めさせ、強力な防護膜の役割を果たす封印を施したのです」
 三『その封印が解けかけていたのを見付けた私と白夜で、修復した為に、このような事態になったのですが』
 補足説明、ありがとう三郎。
 山「では何故、その封印とやらが解ける様な事に?」
 歩「これは可能性ですが、天誅という名目で人斬りが多発した影響と長きに渡って続いた戦乱のせいで、封印が限界になりつつあるのかと」
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