桜の龍~誠の元に集う者~
 歩「綻びが出る事は則ち、戦乱が始まるという事。徳川幕府が始まった頃に一度は封印が強化されていますから、強化が切れかけているのでしょう」
 山「そうですか」
 歩「私も、季節の変わり目を境に修復と封印強化を施しますが、これから先の戦の根元を断つのは難しいでしょう」
 白『歩様・・・』





 その後も話を続け、二人が部屋を出た後、一人で考えを巡らす。
 歩「この胸騒ぎといい、封印の弱体化・・・。通常、封印は一度強化すれば楽に千年は威力を持続するのに、何者かが弱めている?」
 念のため、これからの年末年始の巡察は注意するか。
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