桜の龍~誠の元に集う者~
 沖「こう?」
 沖田さんは私の左手を興味深く見ながら、口を少し開ける。その口を目掛けて包み紙を外したキャラメルを一つ、ポイッと放り込む。
 沖「ん~!甘くて美味しい~!これはもしかしなくても、未来の甘味でしょ?」
沖田さん、めっちゃ幸せそうな顔して食べてる・・・。
 歩「そうですよ。私も好きなんです、コレ」
そう言って、私も一つキャラメルを口に含む。美味しい♪
 近「すまんが、俺にも一つくれんかね?」
 歩「どうぞ」
 近藤さんにもキャラメルを一つ渡すと、徐にポイッと自分の口に放り込んだ。
 近「うむ。確かに総司が好きな味だ」
 歩「あの~、この辺で私が未来から来たって、信じてくれます?」
 山「聞き損ねていましたが、お名前は?」
 あっ、沖田さんと斎藤さんにしか教えてなかった。
 歩「申し遅れました。私、渡辺 歩と申します」
 近「渡辺君。俺は信じるぞ」
すると、土方さん以外の人は信じると言ってくれた。
 土「他の証拠を出せ」
 の一点張り。ここまで予想通りだと、逆に笑えるな。
 歩「酷いですね~、豊玉(ほうぎょく)さん?」
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