桜の龍~誠の元に集う者~
 そして、朝食が終わり、今は土方さんの部屋で幹部会議中。そこで私は三馬鹿トリオと源さんに全ての事実を話した。
 未来から来たという事。実は、女という事も。その事実を知った4人は複雑な表情をしていた。
 藤「未来、かぁ・・・。途方もねぇ話」
その感は否めません。
 原「未来から来たお前が知ってるっつー事は、未来だと俺達は相当有名になってるのか?」
 私は、黙って頷く。
 歩「未来では、とても有名ですよ壬生浪士組は。隊名は違いますけど」
ヤバッ、つい最後にとんでもない事を言ってしまった(汗)。聞き流してくれないかな~?
 土「隊名が違ぇって、どういう事だ?」
 この地獄耳(怒)!でも、教えてあげな~い。
 歩「果報は寝て待て、です」
 土「何だと?!」
 近「まぁまぁトシ、時が来れば分かるという事だろう」
土方さんは近藤さんの言葉で、強引に納得したらしい。
 藤「さっきも聞いたけどさ、どこの出身?」
 歩「この時代で言い換えるなら、常陸の下妻藩の生まれで江戸の育ちです」
 新「剣術は、何流なんだ?」
 確か、現代剣道は藤堂さんや山南さんが使う北辰一刀流をベースに、示現流や鏡新明智流・直心流を混ぜ込んだ警視流を継承しているって本に書いてあったな。
 歩「私の時代では剣術とは呼ばず、剣道って言われているのですが、確かそれは藤堂さんや山南さんが使う北辰一刀流に近いと言われています」
 山「つまり、私や藤堂君の後輩という事ですか」
 歩「そうならざるを得ないかと・・・・・・。因みに、私の家は代々続く剣の道場で私は師範代兼塾頭でしたし、3年連続で日本一でした」
 近「道理で、総司と同じ位に強いハズだ」
防戦一方でしたけど(^-^;
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