桜の龍~誠の元に集う者~
 そんなこんなで暫く素振りを続けていると、再び誰かに背後から声を掛けられる。
 藤「あれっ、歩と総司じゃん。朝っぱらから中庭で何してんだ?」
声がした方に振り向くと、そこにいたのは藤堂さんだった。
 歩「あっ、おはようございます藤堂さん。今、沖田さんと木刀で素振りを」
 ところが、藤堂さんは顔をしかめた。えっ、何か怒らせる事をしたっけ?
 藤「昨日も言ったけど、その“藤堂さん”っていう他人行儀な呼び方やめない?“平助”でいいって!あと敬語のナシな」
そう言われても・・・・・・・他の人に示しがつかん。
 歩「そうは参りません。ここでは、私が一番年下な訳ですし」
 私の記憶が正しければ、最年少幹部の藤堂さんでさえ二十歳前後だったはず。

 
 沖「そういえば歩ちゃんって、年いくつ?」
 歩「私ですか?16歳です」
花の女子高生だよ~~ん。
 藤「俺よりも年下~~?!」
 沖「てっきり、平助や一君と同い年だと思った!」
どんだけ老けて見えたんだ、私?
 酷くない?(^_^;)
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