桜の龍~誠の元に集う者~
 近「つまり、君が着ていたあの異国の着物が、寺子屋内で着用を義務づけられた服だったのだな?」
 歩「はい。制服といって、ここの隊服の様な物です」
 未来の説明って、案外楽しい。
 山「先程、『様々な事柄を学ぶ』と言いましたが・・・主にどの様な内容を?」
 歩「文字の読書に計算術、この国や世界の歴史、英語つまりメリケン語に漢文、音楽・美術・その他諸々」
多すぎて、一々数えてられない。
 沖「多すぎない?」
 平「数にして、どれくらい?」
 歩「大体、軽く10は超えるかな」
今になって思うけど、よく脳ミソってパンクしないよね。
 新「って事はよぉ、歩ちゃんは俺らがどうなるかも知ってるんだよな?」
 歩「・・・・・・・・・」
 これには、私は無言にならざるをえない。
 斎「その様になるということは、ロクな最期ではないのだな」
 歩「そうならない様に、私が守ります。幸い、私は人の子ではありませんから」
 土「どういう意味だ?」
何に変えても、私は皆を守ろう。今、私が持てる力を全部使ってでも。
 歩「お話ししましょう。この国の未来を、私が知ってる範囲で全て・・・・・・。朝食後、私の部屋へ」
 全「分かった(分かりました)」
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