桜の龍~誠の元に集う者~
 でも、剣道には負けない自信がある。伊達に全国大会3連覇してるワケじゃないよ~。女だからと言ってナメんなや!!私はスクールバッグを地面に下ろし、持っていた竹刀ですかさず反撃に打って出た。
 歩「まずは、1人!」
 1人目はがら空きになっている右の脇腹に、思い切り打ち込んだ。
 浪1「ぐえッ・・・」
 歩「2人目!!」ベシッ!
2人目は、脛に一撃。まともに喰らった浪士は、痛みに顔を歪めて地面に突っ伏す。
 歩「3人目!!」バッコン!
3人目は、脳天にお見舞いする。
 浪4「なんなんだコイツ、強いぞ!?」
 最後に残った1人は、仲間を次々に倒されて焦っているらしい。
 歩「これで、一丁あがりッ!!」ドスッ!
最後は、竹刀の先端で鳩尾を正確に突いた。全員、急所を直撃され、激痛に悶絶している。

 歩「さぁ、どうします?逃げるなら、今のうちですよ?」
 竹刀で肩をトントン叩きながら、私は彼らに問う。もし、私が竹刀ではなく真剣を使っていたなら、彼らは今頃、あの世行きだ。
 浪1「くそっ、覚えてろよ!」
そう吐き捨て、浪士達は我先と言わんばかりに逃げていった。
 歩「おととい、おいで~だ♪」
 私は、その背に思い切りあっかんべーをしてやった。
 あっ、今が何年なのか聞くのを忘れちった。まぁ、なんとかなるっしょ!多分・・・・・・
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