桜の龍~誠の元に集う者~
その予感は見事に的中。帰り道、風がある気配を私に運んでくれた。そう、殺気だ。しかも、かなりの数。30はいる?
歩「二人共、敵がいます。気を付けて下さい」
二人に報告しつつ、薙刀を構える。
原「よく分かったな。気付かなかったぜ、数は分かるか?」
歩「ざっと、30は下らない」
総「了解。歩夢君、初仕事でいきなり当たりを引いたね~」
のんびりしてる場合か!浪士に囲まれたし、もう知らん!!
浪「その羽織、壬生浪士組だな?」
総「そうだけど、何?」
浪「仲間の仇!覚悟ー!!」
その言葉を皮切りに、その場はたちまち修羅場と化した。私の前にも、数人の浪士が立ちはだかる。
浪「ほぅ・・・お前、女か。浪士組も落ちたものよ」
歩「・・・誰が、女だと言った?」
薙刀の柄をぐっと握る。すると、薙刀の刀身が淡い蛍火を放ちながら突風を纏った。
歩「壬生浪士組一番組副組長・渡辺歩夢、参る!」
地面を蹴り、自分の目の前にいる敵めがけて薙刀の一太刀目で一人を斬り捨て、そのまま振り向き様に振り下ろすと、二・三人がまとめて吹っ飛んだ。そして刀身を横に一閃すると、風がカマイタチになって、残りの浪士を薙ぎ払った。
歩「皆の者、怪我は無いか?!怪我をした者は、私の前に来い!」
そう叫ぶと、一人の隊士が仲間に支えられてやってきた。
隊「コイツを頼みます、腕を斬り付けられて!」
歩「今野?!しっかりしろ!!」
そう。午前中、私に弟子入り志願をしてきた、あの今野だった。
今「申し訳ありません、師匠・・・」
歩「喋るな!斬り付けられた方の腕を見せてみろ」
歩「二人共、敵がいます。気を付けて下さい」
二人に報告しつつ、薙刀を構える。
原「よく分かったな。気付かなかったぜ、数は分かるか?」
歩「ざっと、30は下らない」
総「了解。歩夢君、初仕事でいきなり当たりを引いたね~」
のんびりしてる場合か!浪士に囲まれたし、もう知らん!!
浪「その羽織、壬生浪士組だな?」
総「そうだけど、何?」
浪「仲間の仇!覚悟ー!!」
その言葉を皮切りに、その場はたちまち修羅場と化した。私の前にも、数人の浪士が立ちはだかる。
浪「ほぅ・・・お前、女か。浪士組も落ちたものよ」
歩「・・・誰が、女だと言った?」
薙刀の柄をぐっと握る。すると、薙刀の刀身が淡い蛍火を放ちながら突風を纏った。
歩「壬生浪士組一番組副組長・渡辺歩夢、参る!」
地面を蹴り、自分の目の前にいる敵めがけて薙刀の一太刀目で一人を斬り捨て、そのまま振り向き様に振り下ろすと、二・三人がまとめて吹っ飛んだ。そして刀身を横に一閃すると、風がカマイタチになって、残りの浪士を薙ぎ払った。
歩「皆の者、怪我は無いか?!怪我をした者は、私の前に来い!」
そう叫ぶと、一人の隊士が仲間に支えられてやってきた。
隊「コイツを頼みます、腕を斬り付けられて!」
歩「今野?!しっかりしろ!!」
そう。午前中、私に弟子入り志願をしてきた、あの今野だった。
今「申し訳ありません、師匠・・・」
歩「喋るな!斬り付けられた方の腕を見せてみろ」