桜の龍~誠の元に集う者~
 歩「・・・ハァ」
 お酒を呑み始めて、しばらくした頃。一人、溜め息を吐いた。
 総「どうしたの?もしかしてザルって判明して、呆れてる?」
 歩「うん。なんか女子としての可愛いげというものと、とことん縁がないのね」
 意外にもお酒に強いという事実が判明し、内心で呆れていた。花の女子高生なのに、へこむわー。泣きたーいo(T□T)o そこへ
 新「盛り上がってきたところで!左之、アレやるぞ!」
 原「おうよ!」
アレ?ま、まさか・・・嫁入り前の女の子の前なのに?!普段でさえあの色気なのに、これ以上は無理!!!
 歩「あの~、風に当たって参ります」
 逃げようと慌てて席を立つ。が、ここで意外なあの人に捕まる。
 一「・・・アンタは、こっちだ」
 歩「は、一?!」
 一「副長の命だ、許せ・・・頼む」
 そう言って、私を誰かに引き渡す。そこにいたのは・・・。
 歩「お菊・・・殿?如何なされた、その後ろの方々は」
いたのは、お菊さんとおそらくこの店の仲居さん?とおぼしき女性三名。ちょっと嫌な予感・・・(汗)
 菊「渡辺はん。お覚悟しておくれやすぅ」
 えっ?何の覚悟?疑問に思いながら逃げ道を探していると、仲居さん達が私の着物を脱がそうと襲ってきた。
 歩「ちょっ・・・わぁー」
 必死にかわすものの、多勢に無勢とはこの事。あっという間に拘束され、着物と袴を脱がされる。
 歩「いぃぃやぁぁ~~!!」
この後、少し色っぽい悲鳴が島原中に響き渡った・・・そうな。(←後日談)
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