桜の龍~誠の元に集う者~
 私とした事が、式神の呼び出し方法を教えておくの忘れた。
 歩「形代を息を吹き掛ければいいよ」
 式『お呼びですか?』
 歩「今日からお前にこの人の護衛を命じる。常に付き従い、その役に立て」
 式『承知。名前を付けて下さい、主人』
 総「よろしくね。名前は・・・そうだなぁ、北斗(ほくと)でどう?」
 式・北『それで構いません』
よし!これで、この一人と一柱は大丈夫。
 歩「一と新八さんには、総司からこの事を伝えて」
 総「分かった。任せて」
 そろそろお暇しようーっと。
 歩「じゃあ、そろそろ自室に戻るね。北斗、しっかり頼むぞ」
 総「うん。ごめんね、付き合わせちゃって」
 北『お任せを!』
 歩「お邪魔しました」
 一声かけて、総司の部屋を後にした。



 翌朝。
 芹「・・・では、行って参る」
 近「お気をつけて」
隊士総出で、お見送りです。
 総「留守の間、一番組・二番組・三番組を頼むね」
 歩「分かってるって。何かあったら、式を飛ばしてよ?」
 総・新・一「分かった」
 芹「出立ーーー!」
芹沢の鶴の一声で、出張組は出立していった。 歩「式、頼むよ」
 でも、私が式神を与えたことがこの国の歴史を、大きく変えていく事になる。
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