桜の龍~誠の元に集う者~
店主「その太刀は『桜花龍』と同じ、妖刀なんですわ」
歩「『桜花龍』と?」
妖刀が当たる確率が高くないか、この店?別にいいけど。
歩「じゃぁ、この太刀をください。いくらですか?」
店主「貴女には『桜花龍』を引き取ってくれた恩がありますさかい、それもお代は結構どす。名前は『如月』どす。『桜花龍』と同様、大事になすって下さい」
よろしくね、『如月』。ついでに、手入れに使うと打ち粉も購入し、屯所に戻る道すがらで新選組御用達の呉服屋の『菱屋』で、黒い着物と黒い袴を買った。
歩「失敗は・・・許されない」
歴史的瞬間に立ち会う・・・本来、150年後の未来から来た私が許される筈は無いと思っていた。なのに新選組は・・・土方さんは、そんな私を信じてこの役目を負わせた。 なら。
歩「期待に添えられるように、持てる全てで応えよう」
そんな覚悟を胸に、夜は更けゆく。
実行当日の夕方。
菊「渡辺はん、よう似合ってますぇ」
歩「ありがとうございます。いきなり、こんな無理なお願いをしてしまって、ごめんなさい」
『角屋』の着替え部屋で、私はお菊さんの手によって再び芸者の着物を着付けられていた。
菊「えぇんどすぅ。渡辺はんのお願いやったら、いくらでも協力しますぇ」
歩「お菊さん・・・そう言われると、心が軽くなります」
そこへ、山南さんと三馬鹿・一・源さんがぞろぞろと着付け部屋に顔を出した。
平・原・新「よっ!」
山「局長や土方君の言っていた通り、かなりの美女ですね」
一「やはり美しいな」
源「渡辺君なのかと、錯覚しそうだよ」
歩「て、照れますよ・・・」
歩「『桜花龍』と?」
妖刀が当たる確率が高くないか、この店?別にいいけど。
歩「じゃぁ、この太刀をください。いくらですか?」
店主「貴女には『桜花龍』を引き取ってくれた恩がありますさかい、それもお代は結構どす。名前は『如月』どす。『桜花龍』と同様、大事になすって下さい」
よろしくね、『如月』。ついでに、手入れに使うと打ち粉も購入し、屯所に戻る道すがらで新選組御用達の呉服屋の『菱屋』で、黒い着物と黒い袴を買った。
歩「失敗は・・・許されない」
歴史的瞬間に立ち会う・・・本来、150年後の未来から来た私が許される筈は無いと思っていた。なのに新選組は・・・土方さんは、そんな私を信じてこの役目を負わせた。 なら。
歩「期待に添えられるように、持てる全てで応えよう」
そんな覚悟を胸に、夜は更けゆく。
実行当日の夕方。
菊「渡辺はん、よう似合ってますぇ」
歩「ありがとうございます。いきなり、こんな無理なお願いをしてしまって、ごめんなさい」
『角屋』の着替え部屋で、私はお菊さんの手によって再び芸者の着物を着付けられていた。
菊「えぇんどすぅ。渡辺はんのお願いやったら、いくらでも協力しますぇ」
歩「お菊さん・・・そう言われると、心が軽くなります」
そこへ、山南さんと三馬鹿・一・源さんがぞろぞろと着付け部屋に顔を出した。
平・原・新「よっ!」
山「局長や土方君の言っていた通り、かなりの美女ですね」
一「やはり美しいな」
源「渡辺君なのかと、錯覚しそうだよ」
歩「て、照れますよ・・・」