桜の龍~誠の元に集う者~
そんな時、ドタバタという足音が聞こえたと同時に、俺の部屋の襖が勢い良く開いて、巡察を終えた総司が薬の入った袋を抱えて飛び込んできた。
総「歩ちゃんが体調を崩して倒れたって、本当ですか?!」
一「大きな声で騒ぐな、総司。 歩が安心して眠れん」
総「御免、一君。 でも、なんだって急に?」
慌てて小声にした総司が、俺達に問う。
崎「恐らくやけど・・・たぶん、今の今まで気を張ってたんやろ。その疲れと昨夜の雨が引き金を引いてしもうて、普段の負担がどっと出たんやと思う」
総「慣れない環境での生活が、それに拍車を懸けたって事か・・・ごめんね、歩ちゃん。 至らない上司を許してね?」
謝った総司が渡辺の頭をそっと撫でたその時。
徐に、渡辺が目を覚ました。 だが、目の焦点が定まってないところを見る辺り、どうやら寝ぼけているらしい。
歩「父さん・・・、母さん・・・!許さ・・・ない。この私・・・・・・が全員、纏めて刑に・・・処す!」
平「あ、歩?」
普段の渡辺からは想像もつかないような単語が飛び出し、その場にいた俺達は動揺した。 恐らく、まだ元の時代に暮らしていた頃に何かしらの事件に巻き込まれ、その際に、渡辺の両親に何かあったのだろうと察する事が出来た。
総「歩ちゃんが体調を崩して倒れたって、本当ですか?!」
一「大きな声で騒ぐな、総司。 歩が安心して眠れん」
総「御免、一君。 でも、なんだって急に?」
慌てて小声にした総司が、俺達に問う。
崎「恐らくやけど・・・たぶん、今の今まで気を張ってたんやろ。その疲れと昨夜の雨が引き金を引いてしもうて、普段の負担がどっと出たんやと思う」
総「慣れない環境での生活が、それに拍車を懸けたって事か・・・ごめんね、歩ちゃん。 至らない上司を許してね?」
謝った総司が渡辺の頭をそっと撫でたその時。
徐に、渡辺が目を覚ました。 だが、目の焦点が定まってないところを見る辺り、どうやら寝ぼけているらしい。
歩「父さん・・・、母さん・・・!許さ・・・ない。この私・・・・・・が全員、纏めて刑に・・・処す!」
平「あ、歩?」
普段の渡辺からは想像もつかないような単語が飛び出し、その場にいた俺達は動揺した。 恐らく、まだ元の時代に暮らしていた頃に何かしらの事件に巻き込まれ、その際に、渡辺の両親に何かあったのだろうと察する事が出来た。