Honey honey days
家に帰ると美優から着信が残っていた。

ベッドに寝転んで掛け直す。


「美優?どうしたの?」

「あ、りりちゃん!たっくんとデートどうだった?」

気にしてくれてたんだ。

「どうって、普通に楽しかった。やっぱり女慣れしてるな~って思ったけど。」


私がそう言うと美優がくすくす笑った。

「だろうね。でも優しかったでしょ?」


「うん、服も買ってくれたよ。」ちらりとハンガーに掛けた服を見て笑みを浮かべる。

「えー、流石たっくん。また学校で色々聞かせて。」
「いや、これ以上話膨らまないから。」

「また明日ね、おやすみ」
「おやすみー!」


美優とおやすみと言葉を交わし、ベッドに仰向けになる。


ただちゃらい人って思ってたけど、
いや、実際ちゃらいのかもしれないけど、
悪い人じゃなさそうだな、なんて。

明るくて人懐っこくて、優しくて気遣いもできて。


人気があるのが分かるような気がした。


もっと彼のことを知りたい。

自分がそう思ったことに驚いた。
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