Honey honey days
それからたまにだけどタクと話すようになった。

昼休み、彼が教室に来てくれた。

「もうすぐ文化祭だね。」
「あぁ、そういえばそーだな。」

タクが興味なさそうに言う。


この学校の文化祭は本格的で有名。
毎年、高校ばりに模擬店やイベントで賑わう。
中でも有名なのが、文化祭のラストにある後夜祭。
男女ペアになってフォークダンスを踊るんだけど、最後に花火が上がるらしくて。
そこで告白すると幸せになれるとか。

こーんなベタな伝説がウチの学校には沢山ある。


「タク、行かないつもり?」

「……んー、多分。」


「なにそれ、折角なのに。」



タクが何かを思い付いたのか、こてんと首を傾げて笑みを浮かべる。

「じゃあ、一緒に回ろ。莉々菜が行くなら行くわ。」


「…うん、いいよ。」

嬉しかった、素直に。


って私何やってんだろう。タクって彼女居るんだよね?


…あくまでも友達だもんね。自分に言い聞かせた。
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