Honey honey days
次の日。昼休みに友達数人で話していると、クラスの女の子に肩を叩かれた。
振り向くと、「……莉々菜ちゃん、成瀬くん呼んでる。」と教室の前の方のドアを指差した。
ほ、本当に来た…!
立っているだけで目立つ彼はクラス全員の注目を上げている。
「莉々菜、こっち。」
手招きされると、友達に一言断りを入れ、彼の元に駆け寄った。
「どうしたの?」
「や、用はないけど。昨日約束したじゃん、会いにいくって。」
どうしてそんなことさらりと言えちゃうんだろう。
私は思わず目を伏せてしまった。
「なぁ、日曜日空いてる?」
「日曜日?空いてるけど何で?」
「デートしよ。取りあえず仲良くなりたいなーって。」
デ、デート?
そんなの良い訳がない。だってタクには彼女が…。
「……ちょっと考えさせて。」
私、どこから目線だ。っていうか、なんで断らなかったの?
でも突然の話に内心パニックになっていて、とても冷静な答えを出せる状況じゃなかった。
「じゃあね、また待ち合わせ場所とか連絡する。」
ひらひらと手を振り、不良グループの輪に戻っていってしまった。
振り向くと、「……莉々菜ちゃん、成瀬くん呼んでる。」と教室の前の方のドアを指差した。
ほ、本当に来た…!
立っているだけで目立つ彼はクラス全員の注目を上げている。
「莉々菜、こっち。」
手招きされると、友達に一言断りを入れ、彼の元に駆け寄った。
「どうしたの?」
「や、用はないけど。昨日約束したじゃん、会いにいくって。」
どうしてそんなことさらりと言えちゃうんだろう。
私は思わず目を伏せてしまった。
「なぁ、日曜日空いてる?」
「日曜日?空いてるけど何で?」
「デートしよ。取りあえず仲良くなりたいなーって。」
デ、デート?
そんなの良い訳がない。だってタクには彼女が…。
「……ちょっと考えさせて。」
私、どこから目線だ。っていうか、なんで断らなかったの?
でも突然の話に内心パニックになっていて、とても冷静な答えを出せる状況じゃなかった。
「じゃあね、また待ち合わせ場所とか連絡する。」
ひらひらと手を振り、不良グループの輪に戻っていってしまった。