Honey honey days
「…ごめん、ありがとう。」

「全然いーよ。」


彼がモテる理由が分かるような気がした。
この人、どうしたら女子が喜ぶか分かってる。

それからお洒落なカフェでランチをして、流行りの映画なんか見たりして、本当に楽しくて。


もっと時間があったらな、なんて思っちゃった。



帰りはちゃんと家の前まで送ってくれた。


「ありがとう、楽しかった。」

「俺も。次はそれ、着てきてよ。」


彼はふっと笑みを浮かべると買ってくれた服の袋に視線をやった。

「うん、じゃあね。」


こくりと頷き、この日は彼と別れた。
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