となりの王様


「何かメールでも来たの?」

「いや…。」

渋そうな顔をしている美久。
どうしちゃったんだろ?

「体育館行こ!」

今度はあたしが先頭に走る。

「今日ってさ…。」

後ろから重たそうな美久の声。

あたしより背も高くて
足も速い美久は
すぐ隣に並んだ。

「奈月、当番じゃない?」

「え?」

一瞬思考停止した。


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