二重人格

「おい待て」

「なに?紫樹…」

何故か紫樹が私に話しかけてきた。

「なぜ、俺たちから逃げようとする」

「に、逃げてなんかないよ」

なんで、
紫樹がそんなことわかったの?

とっさにそんなことをいってしまった。

「なら、俺たちとここにいろ」

「は?
いや、いいよ私は違うところにいる」

紫樹のまさかの答えに驚きながらも拒否した。

すると、
紫樹のずっと無表情だった顔が不満げに少し歪んだ。

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