二重人格

「大丈夫っ!?奈々ちゃん」

私の電話が終わると颯真が勢いよくそんな言葉を掛けてくれた。

私はみんなを少し見ると
心配そうな表情が目に写る。

「う、ん大……丈、夫
……ッッ…はぁ…はぁ……はぁ……ッ」

私は皆に言ったあとに過呼吸が起きた。

パニックになった。

身体の震えが止まらないっ!

『奈々ッッ…奈々っ!
落ち着いてッ
私と一旦かわりましょうっ!?』

パタンッ


新奈がそういってくれたと同時に屋上の扉が勢いよく開いた。

「奈々っ!?大丈夫か!」

陸ちゃんが来てくれ私のところへ走ってきた。


「奈々っ!」

うずくまってまともに息が吸えない私を抱き締め

「もう大丈夫だ
ここにはお前の不安なんかないだろう?
すぐに陽がくる…大丈夫だ」

ゆっくりと私の背中をトントンと叩いてくれやっと落ち着いてきた私は

「はぁ……はぁ…はぁ…ッッ…う、ん
ありが、と…」

陸ちゃんにお礼を言った。

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