二重人格

『奈々?大丈夫?私とかわる??』

とさっき言ってくれたことを聞いてくれた新奈に

‘ううん
もうちょいなら大丈夫’

『そう?
ならいいけど……無理だったらすぐに言ってね…
あまり無理しちゃだめよ?』

‘うん、ありがと新奈
いつも頼っててごめんね’

『あら、そんなこと気にしちゃ駄目よ
私は奈々が笑っていてほしいもの』

新奈が優しくいってくれ、
私は安心した。

「奈々
また、発作か?」

「うん
陸ちゃんもごめんね
仕事中にこんなことなって」

私は陸ちゃんに申し訳なく思った。

「そんなこと気にするな
奈々が無事ならそれでいい…」

ぎゅっと抱き締める力を強め陸ちゃんが言う。

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