二重人格

わたしはチラッと陽さん達を見ると心配そうにわたしを見ていた。

それもそうね……
わたしは奈々を拒絶するものは許さない。

陽さんたちはそれをよく知っているのだから。

わたしがそう思っていると

「俺は…」

先に口を開いたのは紫樹君だわ。

『俺は…?』

わたしは先を促した。


「俺はそんなことは関係ないな」

『何故?』

わたしは聞いた。

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