二重人格
「あの…陽さんたちは新奈ちゃんと知り合いなんですか?」
おずおずといった感じに颯真くんが陽さんと陸さんに聞いた。
「あぁ
だけど、ここから先は『奈々に聞いてね?』……だとよ」
陽さんの言葉を遮ってわたしは言った。
多分同じことを陽さんは言おうと思っていたと思うけどね…。
「そうなんですか…
わかりました」
颯真くんはまだ、
気になっていた感じだったけど素直に諦めてくれた。
『ふふっ
ありがとう颯真くん
そう言えば
颯真くんって新羅の幹部さんかしら?』
「ええっ!?
なんでわかったの?」
わたしが少し疑問を持っていた
質問をすると颯真くんは驚いて逆にわたしに質問をしてきた。