あした、地球に星が降る。

「高校生だよ? 恋愛禁止なんてありえない……だれよ、こんな校則つくったの。 頭おかしいんじゃないの」

「おまえ、前にこっそり他校との合コン行ってなかったっけ」

「SNS一切禁止とか意味わかんないし」

「おまえのスマホのホーム画面に青い鳥のアプリあった気がすんだけど気のせいかな」

「…………」

「…………」



しばらくの沈黙のあと、アカリがむくりと起き上がった。 コータもそれを見ておいしょと机から顔を上げる。

真顔で数秒見つめ合った二人だったが、アカリはすぐにうるっと瞳を潤ませて、また勢いよく机に顔を突っ伏した。



「合コンは惨敗だったうえに先生にバレて反省文書かされたし校内掃除させられたし、青い鳥のアプリは特定されないように非公開にしてるから新しい出会いがないんですぅーだ!!!!!」

「おうおうおう、かわいそーにかわいそーに」

「気持ちが込もってないんだよバカー!!」

「だって自業自得じゃーん」



そんなことを言いながらも、コータもアカリの気持ちがわからないこともない。

中学時代の同級生が自由に遊んでいたり、制服をオシャレに着こなしていたりするのを見かけると、羨ましいなあと思うことはよくあった。
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