小さなANGEL(ケータイ小説向上の会企画作品)
あんまり莉那にペース狂わされすぎるのもマズいんでとっとと記者会見会場へ

WBA世界フェザー級チャンピオンのリカルド・ヘルペスは長旅の疲れも見せず俺に握手を求めて来た。

ヘルペスが偉大なチャンピオンでおれるのは、あと僅か…

彼に花を持たせるのも仕方あるまい。

なんせ二十歳でチャンピオンになってから9年間…2ヶ月に1試合のペースで勝ち続けすべてKOって男だ。

圧倒的な強さで王座に君臨していた男だけに最後に引退を決意できるだけの納得いく試合をさせてあげるのが俺に課せられた義務だからだ。
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