四十七歳の詩
詩
成長してないのじゃないかと思う事は多々ある。
必死に生きてきたつもり。
時に埋没して拗ねてみたり時に踏みつけられ怒ってみたり時に反撃してみたり。
成長どころか退化をしてんじゃないのかと疑う。
必死に生きてきたつもり。
時に自分自身を見失い時に背中を刺されかけ時に蹴り上げてきた。
成長してないのは良い事なのかもと言い聞かせる。
必死に生きてきたつもり。
時に罵倒され時に泣き時に前を向く。
成長してないの少年の心を持ってるからではない。
必死に生きてきたつもり。
時にめり込み時に飲み込まれ時に脱出する。
何処かに成長の証を探すが見つからず退化の証しは多々ある。
必死に生きてきたつもり。
時に法を破り時に罰をくらい時に酒をくらう。
成長の証しなんか欲しくないと思うようになる。
必死に生きてきたつもり。
時に人より遅れ時に待たされ時に約束を破り。
成長の証しは数字の上だけで歳を重ねた事だ。
必死に生きてきたつもり。
時に刺されて時に刺して時に怖くなり逃げる。
成長の証しは手に入れようもないものだと思う。
必死に生きてきたつもりも疑わしい。
時に疑い時に疑い時に疑う。
それでも良いから自分自身の為に或いは死者の残した物の為に生きていく。
疑い、疑い、疑い、戦いながら生きていく。
若い頃と大して変わってないのに気付き苦笑いする。
煙草が苦いのは歳のせいだろうか?煙の行方を追うように将来を思う。