お前、可愛すぎてムカつく。
なんだか胸がドキドキしてきて、熱くなる。
そしてきゅんとしてきて…
これって…
もしかして…
や、やだ…
嘘でしょ!?
私桐谷くんのこと…!?
朝御飯を食べ終わると、唯ちゃんは部活のため学校に行ってしまった。
中学生だけど、ちゃんとオシャレしてて可愛い。
モテるんだろうな…
さすが桐谷くんの妹って感じ。
ママさんは食後にハーブティを入れてくれた。
「蒼空、彩ちゃんのこと送ってってあげなさいよ?」
「あっ大丈夫です!一人で帰れますからっ」
「ダメだよ~どうせこの子暇してるんだから!」
するとソファで横になっていた桐谷くんがむくりと起き上がった。
「暇じゃねぇし。今日バイトだから」
バイトしてることは初耳だった。
「桐谷くん、なんのバイトしてるの?」
「ファミレス。結構時給いんだよね~」
「そうだったんだ…」