お前、可愛すぎてムカつく。
ヤキモチ妬かれて、嫌な気分にはならないもんね。

「わかってっけど…頭と気持ちがついていかねーっつーか…」


「そんなんだから松林先生にも変な目で見ちゃうんじゃない?先生は私のことなんとも思ってないのに」


「アイツは別だから!てか名前聞いたらこの前のこと思い出したわ」


蒼空は再びため息をつく。


「あのさ。松林先生ずーっと休んでるってこと知ってた?」


「あ〜そうらしいな。仮病じゃねーの?別にどーでもいーけど」


冷た!いくらムカついてるからって…

先生たちの前ではあんなに優等生ぶってニコニコしてるくせに。

やっぱり腹黒だ。


「この前のことが原因なんじゃないかなって…思うんだよね。ほら、あの時蒼空もちょっとやりすぎたでしょ?」


「は?あん時はあっちのせいだし。彩にも言ったじゃん」


「そうだけど…」


なにも先生がわからないドイツ語で対抗することなかったのに…

< 171 / 307 >

この作品をシェア

pagetop