お前、可愛すぎてムカつく。
心が一気に温かくなった。
蒼空…私の事を思って言ってくれたの…?
私、もうちょっと頑張ってもいいのかな…?
「彩ちゃん、頑張れよ!俺応援するからさ」
「はい…ありがとうございます!」
ぺこっと頭を下げると、高橋さんはクラクションを鳴らして帰って行った。
翠に渉君に高橋さん…
みんな私の背中を押してくれている。
もう泣いてなんかいられない。
私は星ひとつない夜空を見上げて下唇を噛みしめた。