お前、可愛すぎてムカつく。
もう一度好きになって下さい!
ファミレスのバイトを始めて一週間が過ぎようとしていた。
仕事にも慣れてきて、お皿を一度に沢山持てるようになった。
蒼空とは相変わらずあいさつ程度しか話せてないけど…仕事の事でも話しかけられた時はものすっごく嬉しい。
この日もシフトがかぶってて、少しウキウキした気分でスタッフルームに入った。
「おはようございまーす」
中に入ると、蒼空の他に2人の男の従業員がいた。
「あ、榎本さんおはよ」
「おはよー」
ここの人達は愛想も良くていい人達ばかり。
水原さんを覗いては、みんな気さくに話しかけてくれる。
「はよ…」
蒼空とも目が合って、どきっとした。
「お、はよう」
声裏返った…
これじゃ動揺してるのバレバレだよーっ
私ってばいつになったら慣れるんだろう。
でも無視されなくて良かった…
カーテンで仕切られた所に入って着替えていると、3人が話し始めた。