お前、可愛すぎてムカつく。


「あ、あーうん…そうだねっ」


突然素っ気ない態度をとられてちょっと寂しいような…


あのまま…


ぎゅっとされたまま眠りにつきたかったな~なんて。


でもどうしたんだろう急に。


もしかして私変な顔してた!?


それでドン引きされてたりして…


「電気消すぞ」


「うん!」


パチンと部屋が暗くなり、蒼空はベッドの端で背中を向けて横になった。


「あ…そんなに端に行かなくても大丈夫だよ?なんなら…私が下で寝ようか?前泊まった時蒼空が下で寝てくれたから…」


ベッドから出ようとしたら腕を掴まれた。



「いーから、ここで寝ろよ」


暗くて蒼空の顔がよく見えなかったけど、私はドキドキが止まらなくて。


蒼空が再び背を向けて寝たので、私も隣に横になった。


触れるか触れないかの距離に蒼空がいて緊張してしまう。


でもどうしてこっち見てくれないのかな…


私…もう心の準備ならできているのに。



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