お前、可愛すぎてムカつく。


「ねぇ蒼空…?」


思い切って背中を突いてみた。


「ん?」


「こっち…向いてよ」


「んーねみぃ」



振り向いてもくれない。



「蒼空…私って魅力ない…?」



バッと勢いよく私の方を振り向いた蒼空。


「は?」


「だって…何もしてこないし…」


「な、何言ってんだよ!?」


ホントなに言っちゃってんのって感じ。


今さら恥ずかしくなってくる。


私のバカ――――!!!


毛布を頭からかぶった。



「あーーーもう忘れて!?ごめんね、寝る!!」


そう言ったのと同時に無理やり毛布を剥がされた。


目の前には蒼空のドアップ。


目が暗闇になれてきたからよく見えるようになってきた。


「そういうこと言うのナシじゃね…?」


「…え?」


蒼空も照れているような顔をしている。


こんな蒼空初めて見た…


可愛い!!!



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