お前、可愛すぎてムカつく。
蒼空は私に覆いかぶさるような体勢になった。
「ホント…かわいーんだけど」
「え⁉︎」
何を言って…眠くて頭おかしくなった⁉︎
「我慢してやろーと思ったのに」
「が、我慢って」
上から優しいキスが何度も降り注いだ。
蒼空の甘い香りに包まれて、心地よい緊張感が漂う。
「彩。やめてほしいなら今のうちに言えよ」
それがどういう意味なのかわかっている。
まだちょっと怖いし、不安もある…
でも、蒼空とならこの先に進んでみたいって思うんだ。
「やめて……ほしくない」
その瞬間に、蒼空は私を上から抱きしめた。
「大事にしたいし…無理なら途中で言っていーから」
「うん…」
蒼空がすごく優しくて涙が出そうになった。