お前、可愛すぎてムカつく。
私はその日の学校帰り、蒼空の誕生日プレゼントと、渉君のプレゼントを買うため雑貨屋に寄った。
渉君は読書が好きみたいだからオシャレなブックカバーとしおりにしてみたけど使ってくれるかな?
レジの近くで目に入った可愛いマグカップは翠にプレゼントすることにした。
翠にも色々とお世話になってるもんね。
そして蒼空の誕生日プレゼントは…悩みすぎて結局何も買えなかった。
どうしよう…他のお店も行ってみようかな。
その時、スマホが鳴った。
「えっ渉君!?」
渉君から電話が来るなんてめったにないから驚いた。
何かあったのかな…
「は、はい…」
『あー、彩ちゃん?ごめんね急に。今大丈夫?』
「大丈夫だよ、どうしたの?」
『ちょっとね、彩ちゃんに相談したいことがあって…』
「私に!?」
渉君がそんな事言うのは初めてでびっくりしたけど、嬉しかった。
私を頼ってくれるなんて…